生ごみなどにはエタノールを活用

室内の対策として、まずは、においの「発生源管理」を心掛けましょう。室内の不快なにおいの代表である生ごみ臭は、発生源管理が特に重要です。生ごみ臭のように、腐敗の進行に伴って発生するにおいの対策には、温度と湿度(水分)を下げることに気を付けてください。
生ごみを3~4日間、自宅にためてごみ集積場へ廃棄する場合、自宅での貯留温度を20℃までに抑えると、においの発生そのものを抑制できます。20℃で3日間貯留すると、30℃でためる際の10分の1に抑えられます。水切り状態もにおいの発生量に大きく関わるので、新聞紙などで水分をしっかりと取り、水切りにも注意しましょう。
微生物の繁殖を防ぐため、エタノールを生ごみに吹き付けるのも効果的です。エタノール噴霧は、汗が染み込んだ脱いだばかりの靴にも効果があります。靴を下駄箱にすぐにしまわず、エタノールを吹き付け、1日以上乾燥させて除菌・殺菌を行ってください。浴室には、せっけんかすや体のあかなど、微生物の栄養となるものが豊富です。入浴直後の温かさと高湿な状態はカビが好む環境といえます。入浴後に浴室の床や壁をお湯で流して冷水をかけ、水滴を拭き取り、換気を数時間行うと、床や壁に付いた栄養分を流し、浴室の温度と湿度を低下させることができます。
トイレのにおいの原因には、便器や床に飛び散った尿のにおいがあります。便器周りの床などは、特に念入りにエタノールなどを使って拭き掃除を行うとよいでしょう。