どのような資格ですか?

「臭気判定士」は、嗅覚測定法のオペレーターに与えられる臭気環境分野で初めての国家資格で、平成8年に悪臭防止法に位置づけられました。

臭気判定士はどのような仕事をしていますか?

臭気判定士は、工場や事業所から出る排気ガス等のにおいを数値化するのが仕事です。最近では様々なにおいの評価をする際に臭気判定士が活躍しています。
 (例:脱臭装置の評価、消臭剤の評価、消臭繊維の評価等)

臭気判定士になるには鋭敏な嗅覚が必要ですか?

臭気判定士は、試料採取や嗅覚測定法による測定に際して、自ら試料のにおいを嗅いで判断する場面があります。そこで、一般的な嗅覚感度をもっているかどうかを調べる嗅覚検査に合格する必要があります。この嗅覚検査では5種類のにおいの有無を判定する検査で、合格率は95%ぐらいです。

嗅覚測定法とは何ですか?

人間の感覚 (視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚) によって品質の特性を測ること、および人間の感覚の精度、感度を測ることを官能試験または官能検査といいいます。悪臭防止法では嗅覚測定法と呼ばれています。においの場合は嗅覚によって対象物の評価を行うことで、悪臭の分野および香粧香料分野の両方で行われています。

臭気判定士になるにはどうしたらいいですか?

臭気判定士になるには筆記試験と、嗅覚検査の両方に合格し、臭気判定士免状の交付を申請する必要があります。筆記試験(臭気判定士試験)の合格だけではまだ臭気判定士ではありません。

臭気判定士の英語表記は?

Olfactory Measurement Operator

試験はいつありますか?

試験の日程は官報で公示されます。
なお、筆記試験は、年1回、例年ですと、11月中旬に行われます。受験申請書は6月中旬から配布され、におい・かおり環境協会のホームページからダウンロードできます。 嗅覚検査は、年間通していつでも受検することが可能です。ただし、事前にご希望の指定の嗅覚検査機関にて予約が必要です。

試験費用はどのくらい?

筆記試験は18,000円、嗅覚検査は9,000円です。その後、臭気判定士免状の交付申請費用として3,500円がかかります。(なお、費用は非課税です)

どのような勉強をすればよいのですか?

臭気判定士試験は5分野の出題範囲があります。それぞれ参考図書がありますので、参考図書を勉強するのが第一です。範囲が広く、どこから手をつけていいのか分からないという方は、当協会主催の臭気判定技術講習会を受講することをお勧めしております。なお、講習の受講によって臭気判定士資格が取得されるものではありません。

筆記試験と嗅覚検査はどちらを先に受けてもよいのですか?

どちらを先に受けていただいても大丈夫です。ただし、嗅覚検査の合格証書については有効期限が1年間となりますので、臭気判定士交付申請までに有効期限が切れないように注意をしていただく必要あります。

合格証書の有効期限はありますか?

嗅覚検査については1年間です。筆記試験の合格証書については基本的に有効期限はなく、臭気判定免状の申請を行うまでは有効です。
ただし、法律の改正等により所定の講習義務等が生じた場合に、一定の期間内に講習を受講しなかった場合については筆記試験の合格証書が無効となることがあります。
(平成12年までに筆記試験を合格された方で、三号規制の指定講習を受講されなかった方は、再度筆記試験から受験する必要があります)

臭気判定士免状の申請はいつ行ってもよいのでしょうか?

免状の新規申請の場合は、筆記試験と嗅覚検査の合格証書の両方が揃っていればいつ申請をしていただいても結構です。

免状の有効期限はいつまでですか?

免状の有効期限は交付日から5年間です。
有効期限の6ヶ月前から更新申請が可能となりますので、更新をご希望の方は、更新要領に則り更新を行うことができます。更新費用は3,000円となります。(なお、費用は非課税です)

免状の更新をしなかったらどうなりますか?

免状の更新をしなかった場合、免状は失効します。免状の失効となった場合、嗅覚検査だけでなく、筆記試験から受け直していただく必要があります。

更新の案内は届きますか?

有効期限満了日の5-6ヶ月前にご本人様に更新案内の書類を郵送致します。 ただし、有効期間途中に住所変更の届け出等をしておらずご本人様に書類が届かない場合や、案内状の送付先が所属になっている場合には、ご本人様に書類が届かない場合がありますので、あくまでも免状更新の管理はご本人様にお願いしております。

40歳を超えたら免状更新は3年ごとになりますか?

免状の更新は5年毎です。40歳を超えても免状に係る嗅覚検査は5年毎に受けていただければ大丈夫です。ただし、嗅覚測定法のパネルとして判定試験に参加する場合には、40歳を超えてからは3年毎にパネル選定試験を受ける必要があります。

一度免状の失効をしてしまったら更新はできないのでしょうか。

基本的には復活できません。 ただし、災害、病気その他のやむを得ない事情のために嗅覚検査を受けられず更新申請書を提出することができなかった場合は、やむを得ない事情が止んだ日から起算して1ヶ月以内に嗅覚検査を受検し更新申請書と共にやむを得ない事情を明らかにした書類を添えて提出することにより免状の更新(復活)をすることが可能です。
【やむを得ない事情の例】
 ○海外に住んでいた。(渡航履歴が必要です)
 ○極度の鼻炎により正常な嗅覚の状態ではなかった。(病院からの診断書が必要です)
【やむを得ない事情ではない例】
 ×更新案内書類がご本人様に届かず有効期限を過ぎてしまっていた。
 ×嗅覚検査まで受けていたが、更新書類を送るのを忘れていた。

妊娠・出産に伴い嗅覚検査を受けることができなかった場合、免状の更新はどうなりますか?

免状有効期間を過ぎると失効となります。 妊娠・出産の場合のやむを得ない事情の考え方として、その症状が止んだ日は『出産日』となります。ただし、出産後引き続き嗅覚検査を受けることができない症状の場合には、医者の診断書をもって遅延理由の証明とし、その事象が止んだ日までとなります。なお、引き続きの遅延期間は概ね3ヶ月です。

結婚、本籍地に変更が生じた場合、変更届を必ず提出する必要がありますか?

必ずしも変更届を提出する必要はありません。 業務上、免状に記載している旧姓、本籍地で問題がなければ免状の書き換えをするかご本人の判断となります。 なお、 免状記載事項の変更には3,000円の手数料が必要となります。その他の住所変更等には費用はかかりません。 ただし、有効期間中に氏名の変更があり、変更の連絡をしなかった場合、更新案内の書類が届かない場合がありますのでご注意下さい。

更新に伴い免状を探したが見つからなかった場合どうしたらいいですか?

更新申請書類一式の他に「臭気判定士免状再交付申請書」と更新申請費とは別に再交付手数料3,000円を振り込んだものの領収書を添付し更新申請を行っていただく必要があります。 手数料としては、更新費用3,000円+再交付料3,000円の6,000円が必要です。免状は紛失しないように保管をして下さい。

引越をした場合、何か届け出が必要ですか?

住所変更のみの場合、特定の届出様式はありませんので、FAXやメール等で、氏名、免状番号、変更前の内容と変更した内容を事務局にお送り下さい。(事務局のホームページより、登録内容変更届をご利用いただくこともできます)この手続きを行わなかった場合、更新案内の書類が届かなくなる場合があります。