悪臭苦情件数が急速に増加しその解決が強く求められいた昭和44年に、当協会の前進である悪臭公害研究協会がスタートし、昭和62年4月に環境省所管の法人許可を受け、社団法人臭気対策研究協会として発足しました。

においは低濃度多成分の混合体であるため、その測定法が非常に難しいと言われています。また、臭気が問題となるのは、畜産、化学工場、塗装、印刷、食品関係など、多くの業種が対象となります。さらに対策の手段も原材料の転換、生産工程の見直し、脱臭装置の導入など多くの対策が用いられています。

このように難しい課題の多いにおいの問題を解決していくためには、関係する多くの研究者、事業者、行政担当者などが集まり、取り組んでいくことが必要です。

当協会はこれらの課題を解決するため、関連事業活動を積極的に推進し、快適な生活環境の保全及び産業の健全な発展に寄与することを目的に設立されたものです。

しかし今日では、臭気を防止するだけではなく、積極的に良好なかおり環境を創造し、快適な生活環境を保全することが求められています。このような状況に対応するため、当協会は平成15年4月より良好なかおり環境の形成を、事業の中に加え、同時に名称を「におい・かおり環境協会」と改正しました。

また、平成23年4月には、あらたに公益社団法人としての認定を受け、におい問題に関して社会的に貢献できる事業を展開していきます。

沿革

協会のあゆみ行政の動き
1969(昭和44) 年12月「悪臭公害研究会(現:(公社)におい・かおり環境協会)」の設立
1971(昭和46)年6月悪臭防止法の制定
1987(昭和62)年4月「社団法人 臭気対策研究協会(現:(公社)におい・かおり環境協会)」として認可
1992(平成4)年1月環境庁認定「臭気判定技士(現:臭気判定士)」誕生
1995(平成7)年4月国家資格「臭気判定士」誕生臭気指数規制の導入
2003(平成15)年4月「社団法人 におい・かおり環境協会」に名称変更
2011(平成23)年4月公益社団法人として認定
2019年(令和元年)12月協会創立50周年 (技術史「におい・かおりの技術 50年のあゆみ」を2022年1月に記念出版)