臭気発生源の近くに設置する
2人以上の世帯における空気清浄機の普及率は、2019年で44%というデータがあります。空気清浄機はウイルス、アレルゲン、花粉、PM2.5などの粒子状物質を除去し、室内の空気をきれいにするだけでなく、臭気対策としても広く用いられるようになったと思われます。
しかし、人は低濃度のにおいも気になるのに対して、低濃度の臭気物質に対する空気清浄機の除去性能は高くないため、できるだけ臭気発生源の近くに設置するといいでしょう。また、臭気を除去する活性炭フィルターや光触媒のフィルターなどはメンテナンスの必要な時期と方法が示されています。必ず、それらに従ってフィルターの交換、手入れを行う必要があります。そのまま使用し続けると、悪臭の原因である臭気物質の捕集限界を超え、空気清浄機による臭気の除去性能が低下するばかりか、臭気が再放出される原因にも。さらに、空気清浄機の性能を適切に発揮させるには、空気清浄機を用いる床面積に応じて機器を選ぶことも重要です。
ところで、これからの季節、特に気を付けなければならないのは、石油ファンヒーターやガスストーブなどを使う場合、空気清浄機を使用していても、換気を行わなければならないということです。空気清浄機では燃焼に伴い発生する一酸化炭素、二酸化炭素や窒素酸化物などは除去できないため、換気により、こうしたガス状物質を室内から排出し、屋外の清浄な空気を取り入れる必要があります。