においを測る方法には大きく分けて2種類の方法があります。

一つはにおいの原因となる物質(例えばアンモニアや硫化水素など)を、機器を用いて測定する機器測定法。もう一つは人の鼻を用いてにおいの強さを判定する嗅覚測定法です。
機器測定法は主に悪臭防止法で指定されている特定悪臭物質22物質を測る時に用いられます。悪臭の原因となっている物質が分かっている場合に、その物質の濃度を効率よく測定することが出来ます。
嗅覚測定法はにおいの発生源から採取した試料を、人の嗅覚を使ってどこまで薄くするとにおいがなくなるかを判定する方法です。悪臭の原因となっている成分に拠らず全ての臭気を測定することが出来ます。
いずれの方法もにおいを測定する方法ですが、現在、世界的にも嗅覚測定法が主流となっています。

その理由は次のとおりです。

  • においを発生させる物質は40万種類以上あり、すべてを規制することが困難
  • においのある物質が複数あると、相乗・減衰などの効果がある
  • 機器測定で測定できる濃度以下でも、においのある物質が多くある
  • においの感じ方と測定結果が一致している

これらの理由から、日本の規制方式も嗅覚測定法による規制が広がっています。
当協会では、臭気の測定に関して、「臭気測定認定事業所登録制度」を設け、臭気測定の設備や測定技術の審査を行い、合格した事業所を登録しています。 においの測定を依頼したい場合は、以下の測定機関リストをご参考にしてください。なお測定の可否や見積り等の詳細な内容については、直接、お問い合わせください。