JAOE 社団法人 におい・かおり環境協会
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ご挨拶

 

 2016年度より会長に就任した小峯です。私の専門分野は建築環境工学の空気環境です。密閉型石油ストーブの排気に含まれる臭気や集合住宅における調理臭等の対策を検討するため、前会長の岩崎好陽氏に指導を仰いだことがきっかけで、室内のにおい・かおりに関する研究を行っています。

 

 当協会の起源は、工場その他の事業場における事業活動に伴って発生する悪臭防止対策に関する調査研究を行う任意団体として、昭和44年12月に設立された悪臭公害研究会です。昭和46年6月に公布された悪臭防止法の下、悪臭公害の解決を目指して活動を推進し、当時の環境庁における悪臭防止行政の推進に対する一翼を担って参りました。その後、昭和62年4月には環境省所管の法人許可を得て、社団法人臭気対策研究協会へ移行いたしました。さらに、平成5年に制定された「環境基本法」に基づく環境政策が、それまでの公害による被害の防止や自然環境の保全に留まらず、健全で恵み豊かな環境の恵沢を享受し、将来に継承することを基本理念として展開されることになったことを受け、本協会におきましても、平成15年4月に、積極的に良好なかおり環境を創造し、快適な生活環境を保全するとともに、屋外空間だけでなく建築物室内空間も対象とするよう、事業内容の見直しを行い、名称も社団法人におい・かおり環境協会に変更いたしました。平成23年4月には、公益社団法人としての認定を受け、におい・かおりの環境問題全般に関して、社会的に貢献できる事業を強化いたしました。

 

 古くて新しいにおいの問題は公害としての悪臭ですが、近年では介護臭、ペット臭、カビ臭に代表される室内のにおい、食品における異臭問題(オフフレーバー)、体臭や口臭に対する過剰意識、疾病発見の可能性がある口臭など、私達の身の回りでも、数多くのにおいに関わる問題が顕在化しています。また、最近では複数の学問分野にわたって精通している研究者や、複数の学問分野の研究者らが共同で研究に当たる学際的研究が盛んになり、におい・かおりに関しても境界領域が益々拡大しています。

 

 におい・かおりに関する調査研究やこれらの成果に基づく実用化、実践などの重要性が、従前以上に高まっているにも拘わらず、においに関する総合的な学問体系が構築されておらず、環境分野の中でも比較的遅れた分野であると言えます。においを感じるメカニズム、においの測定及び評価方法、においの低減方法等、多くの方々に必ずしも理解されていないことが多いため、また、適切な情報が不足しているため、一部の生活用品や家電製品では、におい・かおりに対する消・脱臭機能が充分に確証されていないものが市販されています。

 

 協会が設立されて約50年経過致しましたが、解決すべき問題がまだまだ残っていると言って良い状況です。これらの問題を解決し、より快適な生活を確保するためには、教育・研究機関、地方公共団体や民間企業などから、におい・かおりに関して知見のある方々にご参画いただき、におい・かおり環境に関わる課題を基本から整理した上で、正しい情報を発信する必要があります。におい・かおりに対して興味を覚える方がいらっしゃいましたら、是非、当協会の会員となっていただき、色々な事業にご参画いただければ幸いです。

 

 公益社団法人におい・かおり環境協会は、会員諸氏や社会からのご要望にお応えし、においに関する問題の解決及びかおり環境の創造に向け、従来以上に社会から期待され信頼される事業を積極的に推進してまいります。 今後とも、におい・かおりに関する各分野の方々のご参加、ご支援・ご協力をいただけますよう、お願いいたします。

 

公益社団法人 におい・かおり環境協会 会長 小峯 裕己

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